
このページでは主な膝の手術方法、種類を紹介していきます。膝の痛みがひどい場合、手術が検討されます。膝の手術には、けい骨の一部を取り除く手術、人工関節に置き換える手術、関節鏡を使った手術などがあります。ではそれぞれみていきましょう。
けい骨の一部を取り除く手術
変形性膝関節症で、O脚になると、膝関節の内側に負担がかかり、内側がさらにすり減りやすくなります。けい骨の一部を取り除く手術は、O脚を矯正するため、けい骨の一部をくさび形に切り取って、内側にかかる負担を減らします。手術後は1か月間程度入院する必要があります。また切った骨がつながるまでに2~3か月間かかります。
一度手術を行って膝の痛みが改善すれば、10年以上効果が続きます。手術後は運動をすることも可能です。けい骨とは、すねの骨ことをいいます。膝関節は、主に大たい骨(太ももの骨)とけい骨(すねの骨)からできています。それぞれの骨の端は関節軟骨という軟らかい組織で覆われており、膝関節の中は、潤滑油の働きをする関節液で満たされています。
しかし、年齢とともに、この関節軟骨が磨耗して動きが悪くなったり、関節液の滑りが悪くなります。また、削られた軟骨のかけらが骨の間に食い込んで痛みが出たり、軟骨のかけらによる刺激で、関節包に炎症を引き起こしたりします。その結果、関節液がたまったり、膝が曲がりづらくなります。これが変形性膝関節症です。
人工関節に置き換える手術
この方法は最近、名医を紹介するテレビ番組でも紹介されていましたのでご存知のかたも多いのではないでしょうか。一度すり減ってしまった関節軟骨を元どおりにすることは残念ながらできません。そのため、膝関節の変形が進行し、内側、外側すべての関節軟骨が傷んで、関節鏡を使った手術やけい骨の一部を取り除く手術では痛みの改善が期待できない場合は、人工関節に置き換える手術が選択されます。
人工関節に置き換える手術とは、変形した骨の表面を削り、金属とポリエチレンでできた人工関節に置き換えろ手術です。この手術の入院期間は、3週間~1か月間程度です。膝の痛みが起こる部分を人工関節に置き換えるため、ほとんどの場合、手術後は痛みがなくなります。
関節鏡を使った手術
膝の炎症の主な原因は、変性した関節軟骨や半月板です。特殊な器具を使ってこれらの変性した関節軟骨や半月板を取り除き、痛みを改善する手術が行われます。膝に5mm程度の穴を2~3か所開け、関節専用の内視鏡である関節鏡と手術器具を入れます。関節鏡で映した膝関節の内部をモニターで見ながら、手術器具で関節軟骨や半月板のはがれかけた部分を切除したり、軟骨のかけらなどを取り除きます。関節鏡を使った手術は、大きく切開しないので、入院は2~3日間で済みます。